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mailto「現場」研究会について今月の「現場」研究会
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2010年12月

今年最後の「現場」研究会は、今年の7月19日~10月31日に、直島、豊島、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島などの瀬戸内海に浮かぶ島々及び高松港周辺を舞台に開催された瀬戸内国際芸術祭2010について暮沢剛巳氏に伺った。

新聞や雑誌などのメディアでも大きくとりあげられていたこの芸術祭は、総来場者数が当初の予定のおよそ3倍である93万8246人という大盛況をおさめ、越後妻有アートトリエンナーレのごとく地域活性化の布石になるのではと期待されている。

実際に現地を回った暮沢氏からは、現地で撮られた写真を元に作品の紹介をしていただき、また、本芸術祭開催エリアのマップを元に、フェリーのルートの複雑さや混雑による入場規制など、現場の利用環境面における実際なども伺うことができた。
「現場」研究会メンバーにも本芸術祭を訪れた者が数名おり、なかでもデータを持参していたメンバーには、暮沢氏の発表に引き続き芸術祭のレポートを担当してもらい、豊富な写真から作品の鑑賞を更に深めることができた。

後半のディスカッションではディレクターである北川フラム氏について注目し、氏の思想やこれまで手掛けたアートプロジェクトを基に、メンバーから活発な意見が多数寄せられた。

本年最後の「現場」研究会であったが、1つの芸術祭を多方面から考察する良い機会となった。


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