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mailto「現場」研究会について今月の「現場」研究会
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2012年1月

「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」展について――発表者:西谷真理子氏(編集者、ハイファッションオンラインチーフエディター)、堀元彰氏(東京オペラシティアートギャラリーチーフキュレーター)、コメンテーター:朝倉三枝氏(お茶の水女子大学非常勤講師(ファッション文化史専攻)、飯嶋桃代氏(作家、女子美術大学非常勤講師(立体アート専攻)を迎えて

 

今月の「現場」研究会は、昨年に東京オペラシティアートギャラリーで、そして現在は神戸ファッション美術館で開催中の展覧会「感じる服 考える服:東京ファッションの現在形」について、展覧会の企画に携われた西谷真理子氏(編集者、ハイファッションオンライン・チーフエディター)と堀元彰氏(東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーター)をお迎えしお話を伺った。

このたびの展覧会では、現在、東京コレクション等で活躍している10組の若手デザイナーの仕事を紹介している。
西谷氏には、展覧会の概要や各デザイナーの紹介をしていただき、10組のデザイナーを選ぶ経緯や、現在、ファッションの世界に批評というものがどのような在り方をしているかなど、興味深い話題が続いた。
また、堀氏には、東京オペラシティアートギャラリーの展示にのみ採用されている中村竜二氏による会場建築についてお話いただいた。中村竜二氏による建築は、会場全体に梁を張り巡らした大胆な構成であった。中村氏が用意した建築案はもう一件あり、その案と実際に採用された案の比較や、会場設営時の梁をめぐるエピソードなどをお話しいただいた。
美術館でファッション展を開催するということについても伺うことができ、充実した内容であった。

会の中盤には、ファッション史を研究している朝倉三枝氏から今回の展覧会についてのコメントをいただき、また、昨年にファッションに関する個展を開催した作家の飯嶋桃代氏は、自身の作品画像をもとにファッションをテーマにとりあげることの意義をお話ししてくださった。

今回の参加者には展覧会を見逃してしまったメンバーも多数いたが、日常的に触れているファッションがテーマということもあり、参加者が大変多い、活気のある回となった。

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